少し、館長の昔の話を聞いてくれるかな。

私は幼い頃,自分の好きなものを組み合わせて新しいものをつくる事が好きだったんだ。

ある日,学校でまたおもちゃを考えていたら,1人の男の子がやってきて私の絵を見てとても驚いた顔で「凄いね!自分で考えたの。僕もそれ欲しい」と言ったんだ。私はとても嬉しくて,誰かを驚かせる事・感動させる事が好きになった。大きくなってからは専門的に商品企画を学んで新商品開発を行っていたんだ。

ある日,ドイツへ旅行にいった時,運命的な出会いがあったんだ。

ドイツのある大学でたまたま聞いた講演に自分の人生を変えられたよ。

その講演ではゼミナールという教育についての内容だったんだけど,それは私が経験したこと全てをまとめてくれたものだったね。

私は大学時代に本当に良い経験をしたんだ。 

自分が本当に商品企画を続けるべきか人生に迷ったとき,恩師や友人に本当に助けられた。それもゼミナールの仲間だったな。

そこから私は,新商品企画を通して,ゼミナールという教育を通して,自分のように全ての学生が夢を持って輝いてほしいと本気で考えた。そこでこの想いを形にしようと、巨大なミュージアムにしようと考えた。

特別な経験ができる場を創りたいと思い,1枚の設計図を書き,それを実現させようとしたんだ。

そんな時、自分の夢をかなえた教え子が私のところへやってきては設計図を見てそれぞれの知識・感性を活かして創り上げてくれたんだ。

自分たちが夢をかなえられた様にみんなにも夢をと。

私は本当に多くの人に支えられていると人生を振り返って思う。そんな経験を学生に積んでほしい、夢を見つけてほしい、という多くの人の想いでこのミュージアムはできたんだ。