10月 インタビュー調査開始

生々しい消費者の意見で我々の仮説が浮き彫りになる

夏合宿を終え、有望な新商品コンセプトの仮説もレベルが向上すると共に明確になり、この仮説が正しいか実際に消費者にインタビューを行う。インタビュー技法をゼミの時間に実践体得し、ターゲットと考えられる約30人の消費者へインタビューを行う。どのような質問を行うかのフローから、回答者のアポ取りまで、自分たちで調査設計・実施まで行う。得られた回答結果は、丸山ゼミで研究開発された専用分析方法を用いて考察を行っていく。自分たちが約3ヶ月かけ、市場も実体験しながら洞察分析してきた仮説のどの部分が正しいのかが、消費者の声で証明されるため、喜びと驚きを体験できる。このようなビジネスで行われるインタビュー調査を実体験し、苦労も含めて調査の本質を理解していく。

10月 春合宿企画作業

~合宿を企画し、組織運営の第一歩を経験する

研究だけでなく、組織運営もできるようになるため、その第一歩として、2月に行われる春合宿を企画・準備していく。初めて行う作業であるため、先輩にもサポートしてもらいながら、5ヶ月という長い準備期間を使用して行っていく。ゼミ生全員にとって、最適な研究環境はどのような所か、みんなが忘れられない思い出となる合宿とはどのような合宿か等を検討し、合宿・宿泊先、日程・行程、イベント、懇親会等を企画していく。色々な情報収集を行い、企画案にまとめ、2年生全員で検討しながら最適解を出していくことの難しさを実体験することで、他者の価値観まで洞察し、その価値を受け入れることの大切さを知る。新商品を企画することに役立つ考え方のベースが、このゼミ運営を行うことで、根付いていく。


10月 入ゼミ説明会のサポート

成長した自分を後輩にプレゼンするゼミ説明会

ゼミ選択を行う1年生に対して、丸山ゼミの概要や学びの内容、ゼミの雰囲気やイベント等をゼミ生が説明するイベントを支援する。企画・実施は先輩の3年生が行うが、その企画の中で自身の経験を語る。1年前に自分も悩み選択したゼミ選びはどのように行ったのか、ゼミに入り得たこと、成長したこと等、1年生に分かり易くプレゼンする。来年度自分と一緒に、これからの丸山ゼミを創る大切な仲間となる後輩を、自分の手で発掘する機会となる。

11月 関東学生マーケティング大会聴講

学生マーケティング研究界最高峰の大会を聴講

関東圏のマーケティングを専攻する名門ゼミの大学生が集結し、研究成果を発表する大会に丸山ゼミも参加している。この大会には3年生のみ発表を行うが、2年生も発表を聴講し、最高峰の研究発表がどのようなものか体感する。3年生の先輩の発表を応援すると共に、他大学生の発表を聴講し、多くの事を吸収して、広く大きな世界があることを知り、衝撃を受ける。来年度自分がこの舞台に立ち、同年代の学生達と研磨し、成果をあげるためにはこれから何を行うべきか、目標・課題・やる気が明確になる。詳しくはテーマパークエリア関東学生マーケティング大会アトラクションを参照。


12月 ゼミ運営引き継ぎ式

丸山ゼミの伝統の襷を引き継ぐ

12月から3年生の先輩たちは就職活動に専念するため、2年生が主体となりゼミ運営を行っていく。10月から春合宿を企画・準備することで、ゼミ運営の一部を経験し始めたが、ここからは本格的にゼミの中心的存在として活動を行っていく。3年生の先輩からゼミ運営の各担当者を任命され、それぞれの役割・作業内容等が分かり易く示された伝統の引き継ぎ書を渡され、前担当者から説明や激励を受ける。この日から、ゼミ長・副ゼミ長・研究・合宿・懇親会・広報・入ゼミの7担当に分かれて、研究と運営を両立させていく。自ら企画を立案し、運営・改善を経験しながら、企画創りを実践的に学ぶ。この経験がスケジュール管理や責任感に繋がり、仲間といかに協力し合い、1つの組織を運営していく要所も学んでいく。

詳しくはテーマパークエリアゼミ運営引き継ぎ式アトラクションを参照。

1月 アンケート調査開始

大量のデータと統計分析結果が自分の仮説を証明する

インタビュー調査で浮き彫りになった仮説について、アンケート調査で量的に立証する。ゼミで習得したアンケート調査技法を用いて、ターゲットと考えられる約500人に対してアンケート調査を行う。調査票の設計、実査、収集・分析まで行う。現在はパソコンを用いることで、難しい統計解析も簡単に使用できる。ただの大量な数字の羅列であったデータが、統計解析を行うことで、ターゲットのニーズやブランド選好順位等を、分かり易く見える化してくれる。このことによって、有望な新商品コンセプトが科学的アプローチによって導出され、新商品企画の骨組みが完成する。これらの結果を春合宿で発表し、1年間の研究の集大成をまとめていく。


1月 初のゼミ幹事会

緊張と苦労の初幹事会(組織運営会議)

12月にゼミ運営を引き継ぎ、各担当に分かれ、1月以降のゼミ行事や活動について企画書を作成し、各担当長、先輩幹事、先生が集まり、その企画提案について検討・承認していく会議を行う。初めての幹事会であると共に、ゼミを引き継いでから約1ヶ月という準備期間で行うため、相当の緊張と苦労を味わう。しかしゼミ生全員のことを考え、各企画提案を議論していくことで、やり甲斐や責任感が芽生えてくる。またゼミの伝統を引き継ぎながら、新しいイベントや資料の提案を幹事会で行うことで、今までにないゼミの新しい伝統や文化を創り出すことができる。そして企画書の作成・修正、スケジュール管理等を行うので、提案力や説明力、マネジメント力がついてくる。今後2~3ヶ月に1度幹事会は開催 され、年間で7回の幹事会を実施していくことになる。就職後に経験する職場での会議を学生時代から経験し、組織運営として大切な会議を理解していく。

1月 春合宿準備

みんなの喜びのためと同期の一致団結に向けて

残り1ヶ月後に迫った春合宿について、しっかりした準備を行っていく。初の幹事会で春合宿実施について色々な角度が検討され、その内容に沿って準備が実施される。2年生が主体となり行われる初の大きなゼミ行事であるため、合宿先のホテルや発表会会場、懇親会会場に出向き、下見をしたり、会場担当者と交渉や打ち合わせを行い、細心に準備を行う。また合宿イベントで必要な備品の買い出しやリハーサルを行い、合宿の しおり、配布資料、プレゼンシート等の作成も行う。合宿の準備には多くの時間と労力が必要となるが、合宿後、多くのゼミ生から感謝の言葉を寄せられると、何事にも代えられない喜びと感動が得られる。


2月 春休み研究活動

最高のプレゼン、最高の論文作りを行う創意工夫の研究期間

夏休みと同様に授業がないため、研究に専念できる期間である。春合宿の発表会に向けて、インタビュー調査・アンケート調査による仮説の検証結果をまとめ、発表資料づくりや発表練習を行う。グループで集まる機会が増え、質の高いプレゼンを目指して、色々な案を考えるようになる。また研究を論理的に整理していく時期であるため、研究の客観性や有効性を示す文献探しや、論文作成を行っていく。そのため、大きな図書館に何日も通ったり、作成した論文をグループで時間をかけて読み合わせ、添削・修正していく。2年生で行った約8ヶ月間の研究を、この春休み期間できちんとまとめ上げ、3年生の4月から行われる、ニーズに基づいたアイデア創出に、効果的につなげられる準備をする。 

2月 春合宿

新しい世代が創り上げる、涙あり、笑いありの感動の合宿

東京ディズニーリゾートで3日間行われる、2年生にとってのメインイベントとなる合宿。研究の総まとめを発表する場であると共に、2年生が合宿の企画・準備から実施まで全て行う、初の大きなゼミイベントとなる。合宿内容は、研究発表、優秀研究発表の表彰、懇親会、4年生を送る会等、研究作業も行いながら、合宿運営も行うという難しさを知る。研究発表では、夏合宿以上のレベルの高さを求められ、論文・プレゼンについて、先輩から熱い激励の評価を受ける。懇親会では、自分たちの個性を発揮する企画を行い、先輩や先生を楽しませ、この1年の 頑張りをみんなで労う。最終日には、ディズニーのテーマパークで研修を行い、魅力的価値の創り方を学び、自分の研究に活用していく。  約6ヶ月かけて仲間と協力してゼロから企画・準備し、実施した合宿であるため、言葉に表せない達成感と充実感を味わえる。

詳しくはテーマパークエリア春合宿アトラクションを参照。

 


3月 論文作成

論理的、学術的に研究結果をまとめていく地道な作業

 

春合宿の研究発表で多くの問題点が指摘される。きちんと研究を整理したつもりでも、それは頭の中だけの論理であり、実はヌケやモレが多い。このような問題を解消するため、論文として文章に書き起こし、研究の流れや各結論が論理的であるかを、見える化して確かめる。ゼミで習得した論文の書き方を今一度復習し、グループで論文を作成していく。特に研究の客観性や有効性を強化するため、大きな図書館に通い詰め、文献研究を十分に行い、研究の基盤をしっかり固める。このような地道な論文作成を行うことで、研究の動機、目的、価値、結論導出方法が明確になり、グループ全員が研究について共通理解できるようになる。このことで、自身の研究について、簡潔にその要点や価値をプレゼンできるようになる。

3月 夏合宿企画準備

主体的に動き出す、今までにない感動体験が得られる夏合宿創り

春合宿実施経験を有効活用するため、この時期から半年後に行われる夏合宿の企画を準備していく。特に夏合宿は日数も長く、イベントも多くなるため、多くの情報収集や複数案の作成に時間がかかる。さらに新しく入ってくる後輩たちの研究指導も加わるため、春合宿以上の計画性と準備が必要になる。春合宿の成功・失敗体験が鮮明に残っているこの時期だからこそ、ゼミ生を感動させる魅力的な新しい提案が沢山出てくる。春休みの時期を活用して、新しい合宿先や懇親会会場を探しに現地に出向くゼミ生も多い。常にゼミ生全体の満足度を考え、新しい事にもチャレンジしていく、考え方や行動力が育っていき、ゼミ運営の主体として、ゼミ活動を支え、導いていく心強さと頼もしさが表れてくる。